🌱仕事もプライベートも諦めない!ライフステージの変化とキャリアの調和術

結婚、出産、育児、介護、あるいは自身の健康問題など、人生には予期せぬ、あるいは計画された「ライフステージの変化」が訪れます。特に30代、40代になると、こうした変化を経験する方が増え、「仕事とプライベート、どちらかを諦めなければならないのだろうか?」と悩むこともあるかもしれません。

少し前にも話しましたが、「人生100年時代」という言葉を耳にすることが増えましたよね。これは、ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授らが提唱した概念で、医療の進歩などにより平均寿命が延び、誰もが100歳まで生きる可能性のある社会が到来するというものです。たとえば、代表的な書籍で『LIFESHIFT』のような書籍でも、この新しい時代における生き方や働き方のエッセンスが分かりやすく描かれています。私は『まんがでわかるLIFESHIFT』を読んでみましたが、これからの仕事、人生の事など考えさせられるような内容で、こうしてHappathを立ち上げたのも「人生100年時代」に向けた活動の一環とでも言えます。

私たちキャリア支援者は、この大きな変化を単なる「長寿化」ではなく、一人ひとりが「私らしく豊かに生きるチャンス」と捉えています。そして、その鍵となるのが、仕事だけでなく生活全体を含めた「ライフキャリア」という視点です。

今回は、ライフステージの変化に直面した時に、仕事もプライベートも諦めずに、あなたらしく調和させていくための具体的なヒントをお届けします。


なぜ、ライフステージの変化でキャリアに悩むのか?〜あなたの背景に寄り添う〜

ライフステージの変化は、喜びや充実感をもたらす一方で、キャリアに大きな影響を与えることがあります。

  • 時間的制約の増加: 育児や介護など、これまで仕事に充てていた時間をプライベートに割く必要が生じ、時間管理に悩む方が多くいらっしゃいます。
  • 価値観の変化: 家族ができたことで「仕事で何を優先するか」という価値観が変わったり、親の介護を通じて「働き方」そのものを見直したりすることもあります。
  • 役割の増加と葛藤: 会社での役割に加え、家庭での役割が増えることで、精神的・肉体的な負担が増し、「どちらも完璧にこなしたい」という思いとの間で葛藤が生まれることもあります。
  • 周囲との比較: ライフステージの変化がない同僚との仕事量の差や、SNSで見る「理想の働き方」と自分を比較して、焦りや劣等感を感じてしまうこともあるかもしれません。

これらの感情は、あなたが頑張っている証拠です。大切なのは、一人で抱え込まず、変化にどう対応していくか、具体的な「考え方」や「やり方」を知ることです。


仕事もプライベートも諦めない!調和のための5つのヒント

ライフステージの変化とキャリアを調和させるために、今日から実践できるヒントを5つご紹介します。

ヒント1:完璧を目指さず、「自分にとってのバランス」を見つける

ワークライフバランスに「正解」はありません。他人の理想を追い求めるのではなく、「今の自分にとって、何が一番大切か」「どんな状態であれば心が満たされるか」を明確にしましょう。

  • 問いかけ例:
    • 仕事で譲れないことは何ですか?(例:成長機会、収入、人間関係)
    • プライベートで「これだけは確保したい」時間は何ですか?(例:家族との夕食、趣味の時間、睡眠時間)
  • やり方: 理想と現実のギャップを認識し、そのギャップを埋めるために「何ならできるか」を考えます。完璧なバランスではなく、「納得できるバランス」を目指すことが重要です。

ヒント2:パートナーや家族と「対話」し、「協力体制」を築く

ライフステージの変化は、あなた一人の問題ではありません。特に家族がいる場合、パートナーや家族との協力が不可欠です。

  • やり方:
    • オープンな対話: 自分の状況や感情、希望を正直に伝えましょう。相手の状況や希望も聞くことで、互いの理解が深まります。
    • 役割分担の明確化: 家事や育児、介護などの役割を具体的に分担し、見える化します。完璧な均等でなくても、互いに納得できる分担を見つけることが大切です。
    • 感謝の言葉: 協力してくれたことへの感謝を伝え合うことで、ポジティブな関係性を維持できます。

ヒント3:会社の制度や外部サービスを「賢く」活用する

あなたが勤めている会社には、ライフステージの変化をサポートするための制度があるかもしれません。また、外部のサービスも積極的に活用しましょう。

  • 会社の制度: 育児休暇、時短勤務、リモートワーク、フレックスタイム、介護休暇など、利用できる制度がないか就業規則を確認したり、人事に相談したりしてみましょう。
  • 外部サービス: ベビーシッター、家事代行、宅配サービス、地域のサポート制度など、利用できるサービスは積極的に取り入れ、自分の負担を減らすことを検討しましょう。 「誰かに頼る」ことは、決して悪いことではありません。

ヒント4:効率的な「時間管理術」と「優先順位付け」を身につける

限られた時間の中で、仕事とプライベートを両立させるためには、時間の使い方を意識的に見直すことが重要です。

  • やり方:
    • タスクの見える化: やるべきことを全て書き出し、優先順位をつけます。
    • 「やらないこと」を決める: 全てをこなそうとせず、思い切って「やらないこと」を決める勇気も必要です。
    • スキマ時間の活用: 移動時間や待ち時間など、細切れの時間を有効活用して、情報収集や自己学習に充てることもできます。
    • 集中時間の確保: 重要な仕事は、集中できる時間帯にまとめて取り組むなど、メリハリをつけましょう。

ヒント5:「自分時間」を意識的に確保し、心身の健康を保つ

どんなに忙しくても、心身の健康を保つための「自分時間」を意識的に確保することが非常に重要です。

  • やり方:
    • 短時間でも好きなこと(読書、運動、瞑想など)をする時間を作る。
    • 質の良い睡眠を心がける。
    • 信頼できる人に話を聞いてもらう、相談する。
    • 完璧を目指さず、時には「今日はここまで」と割り切る勇気を持つ。

心と体が健康であってこそ、仕事もプライベートも充実させることができます。


キャリア支援者として、あなたの「調和」をサポート

ライフステージの変化は、時に大きな不安を伴いますが、同時にあなたのライフキャリアをより深く、豊かにするきっかけにもなります。一人で悩まず、ぜひ私たちキャリアコンサルタントを頼ってください。

私たちは、あなたの状況や価値観を丁寧にヒアリングし、あなたにとって最適な「調和のカタチ」を一緒に見つけ出します。具体的なキャリアプランの見直し、時間管理の工夫、会社との交渉術、そして何よりもあなたの心のサポートまで、きめ細やかに伴走いたします。

仕事もプライベートも諦めない、あなたらしいライフキャリアを築いていきましょう。


キャリアの小径 Vol.17

【あなたのライフキャリアの調和を、Happathが全力でサポートします】

  • Happathのキャリアコンサルティングサービス詳細はこちら
  • 他の「キャリアの小径」を読む