🌱キャリア相談を“受けた人”たちのリアル

キャリア相談って、実際どうなのか。

そんな素朴な疑問に対して、興味深い調査結果が出ています。

今回は、キャリアコンサルティングを受けた人たちの声から、いま見えている可能性と課題について考えてみます。


小径の入口:相談がもたらす前向きな変化

労働政策研究・研修機構(JIL)の調査によると、キャリア相談を受けた人のうち、約5割が「仕事への意欲が高まった」と回答しています。

その他にも、

  • 自分の目指すキャリアが明確になった
  • 現在の職場で働き続ける意欲が湧いた

といった変化が見られ、キャリアコンサルティングが“働くこと”への前向きな気づきや行動に結びついていることがわかります。


小径の分岐:相談を受けている人は、まだ少数派

一方で、このような前向きな変化を経験しているのは、まだごく一部の人たちです。

2021年度にキャリア相談を受けた人の割合は、

  • 全体で10.5%
  • 正社員でも13.5%
  • 正社員以外では5.1%

また、キャリア相談の仕組みが職場にある事業所の割合は45.3%。そのうち、正社員と正社員以外の両方に実施しているのは26.7%にとどまります。

この数字からも、相談機会が限られていることが見て取れます。


小径で出会う問い:なぜ相談は広がらないのか

制度として整っていないだけでなく、

  • 誰に相談していいかわからない
  • 自分の悩みが相談するほどのことなのか不安
  • 時間やお金の余裕がない

といった理由で、相談を“選択肢に入れていない”人も多いのではないでしょうか。

調査では、6割近い正社員が「費用を負担せず利用できるなら相談したい」と回答しており、相談ニーズはあるものの、受け皿が足りていない現状が浮かび上がります。


今日の問い

あなたが、誰かに相談できるとしたら、何を相談したいでしょうか。

それは、なぜまだ相談していないのでしょうか。

今すぐ相談しないとしても、自分が何に迷っているのかを意識するだけで、次の一歩が見えてくることがあります。


キャリア相談は、特別な人だけのものではありません。

誰もが自分らしく働くための、小さなヒントや気づきが詰まっています。

この小径を歩きながら、誰かと話すことの価値について考えてみてください。


キャリアの小径 Vol.5

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