🌱私自身の「リスキリング」体験談〜“あの瞬間”から未来を拓くまで〜
「このままではいけない」。
そう思ったこと、皆さんにもありませんか?
私自身、その感覚を長いこと心のどこかに持ちながらも、何をどうすればいいのか分からずに過ごしていました。特に30代前半が終わりに差し掛かる頃、自分の年齢とこれまでの経験が釣り合っていないように思えて、同年代と比べては不安になることが多くなったのを覚えています。
でも、具体的な解決策も見つからないまま、「このままでいいのかな」と、もやもやを抱えていたんです。
「市場価値はない」と言われた“あの瞬間”
そんなある日、キャリアのモヤモヤを抱えきれず、初めてキャリアエージェントに相談したときのことです。
こちらの希望を伝えたものの、担当者からは「希望の業界職種ですと、あなたの年齢と経験では市場価値はないですね」と、ばっさり。
まだ20代の女性だったと思います。とてもショックでしたし、悔しくて、打ちのめされた気持ちになりました。でも、皮肉にもそれが、私にとっての大きな転機にもなったのです。
一筋の光が見えた出会い〜「自分の可能性を信じてもいい」と思えた日〜
絶望しかけた私を救ってくれたのは、別のエージェントでした。
その担当者の方は、私の話に丁寧に耳を傾け、前向きなアドバイスをくれたり、無料セミナーを紹介してくれたり。まさに、どん底にいた私を救い上げてくれるようなサポートだったんです。「自分の可能性を信じてもいいのかもしれない」と、閉じていた心の扉が少し開いたのは、その出会いのおかげでした。
その後、紆余曲折を経て希望の会社に入ることはできたものの、今度は「リアリティ・ショック」に直面することになります。転職を重ねながらも、なかなか「これだ!」という感覚を得られない日々。
「リスキリング」への決定的な一歩〜偶然が未来を拓く〜
ようやく一区切りついたタイミングで、ふと思い立って近所のキャリアスクールを訪れたことが、リスキリングの第一歩になりました。
そのとき初めて「キャリアコンサルタント」という資格の存在を知り、その場で受講を決意。今振り返れば、まさに「クランボルツの計画的偶発性理論」そのもののような出来事でした。「やってみなければ何も変わらない」。そんなシンプルな気持ちが、私の背中を強く押してくれたのかもしれません。
あの「市場価値はない」と言われた瞬間から、迷い、苦しみ、そして偶然の出会いを経て、私自身のリスキリングは始まりました。
あの頃の私へ、そして“今”悩むあなたへ
もし、あの頃の自分に今、声をかけるなら――
「一人で抱えこまずに、まずは誰かに話してみて」と伝えたいです。
当時は見えなかったかもしれませんが、キャリア形成について考える時間や、相談できる環境は、今は少しずつ整ってきています。特に、30代後半から40代にかけてのキャリアの悩みは、一人で解決しようとすると袋小路に入り込んでしまいがちです。
この私自身の体験が、「まだ気持ちの整理はつかないけど、現状をなんとかしたい」「漠然とした不安を解消するきっかけがほしい」そう感じている、かつての私と同じように悩むあなたの背中を、ほんの少しでも押せたら嬉しいです。
キャリアの小径 Vol.7
【今すぐ、あなたのキャリアの可能性を広げませんか?】