🌱逆境に負けない!しなやかな強さ「レジリエンス」の育て方
キャリアを歩んでいく中で、予期せぬ困難や挫折に直面することは少なくありません。
- 「希望の部署に異動できなかった…」
- 「プロジェクトが失敗して、自信を失った…」
- 「これまでの経験やスキルが、新しい環境で全く通用しない…」
そんな逆境にぶつかった時、あなたはどのように立ち向かいますか?
大切なのは、困難に打ち勝つための「強さ」だけでなく、しなやかに立ち直る心の力、つまり「レジリエンス」です。
レジリエンス(Resilience)とは、「回復力」「弾力性」と訳される心理学の概念で、困難やストレス、逆境から立ち直る心の力のことです。まるでゴムのように、強く押されても跳ね返すしなやかな強さと考えると、イメージしやすいかもしれません。
今回は、このレジリエンスを育み、どんな逆境にも負けないしなやかなキャリアを築くための3つのヒントをお届けします。
なぜ、今「レジリエンス」がキャリアに不可欠なのか?
変化が激しい現代において、レジリエンスはキャリア形成の鍵を握る重要なスキルです。
- 変化への適応力: 市場や働き方が常に変化する中で、レジリエンスが高ければ、新しい環境にも柔軟に対応し、チャンスを掴むことができます。
- メンタルヘルスの維持: 仕事のプレッシャーや人間関係の悩みなど、ストレスの多い現代社会において、レジリエンスは心の健康を保つための土台となります。
- 主体的なキャリア形成: 困難を乗り越える経験は、自信と自己肯定感を育み、自律的なキャリア形成へと繋がります。
「レジリエンス」を育む3つの実践的なヒント
では、具体的にどうすればレジリエンスを高められるのでしょうか。
ヒント1:「思考のクセ」に気づく
私たちは、ネガティブな出来事に対し、無意識のうちに悲観的な考えを抱きがちです。レジリエンスを高めるためには、まずこの「思考のクセ」に気づくことが重要です。
例えば、プロジェクトが失敗した時、「自分はダメな人間だ」と決めつけていませんか?
この思考は、「出来事」と「解釈」を混同しています。この2つを切り離し、「失敗はしたが、その経験から何を学べるか?」と客観的に問い直してみましょう。これは、これまでの連載で触れたABCDE理論にも通じる、心のトレーニングです。
ヒント2:小さな「成功体験」を積み重ねる
レジリエンスは、困難な状況で突然発揮されるものではありません。日々の生活の中で、小さな成功体験を積み重ねることで育まれていきます。
- 実践:
- ToDoリストの項目を一つクリアする
- 苦手だった業務を、前回よりも早く終わらせる
- 新しいスキルを、1日15分でも学ぶ
こうした小さな「できた」を意識的に見つけ、自分自身を褒めることで、「私には物事を成し遂げる力がある」という自己肯定感が育まれます。
ヒント3:「サポート」を求める勇気を持つ
困難な状況を一人で抱え込む必要はありません。レジリエンスが高い人は、助けを求めることを弱みではなく、強みだと知っています。
- 実践:
- 信頼できる同僚や上司に、素直に悩みを相談してみる
- 友人や家族に、話を聞いてもらう
- 私たちのようなキャリアコンサルタントに、客観的な意見を求めてみる
他者に話すことで、気持ちが楽になるだけでなく、一人では気づけなかった解決策や新しい視点を得られることもあります。
キャリア支援者として、あなたの「レジリエンス」に伴走します
レジリエンスは、誰にでも備わっている能力です。しかし、それを意識的に育む努力をしなければ、その力は眠ったままになってしまいます。
私たちキャリアコンサルタントは、あなたの心の声に耳を傾け、あなたの「思考のクセ」に気づき、小さな成功体験を共に探します。そして、あなたがどんな困難にもしなやかに立ち向かえるよう、その力を育むための具体的な方法を、あなたの強みや価値観に沿って伴走します。
レジリエンスを育み、どんな逆境も成長の糧に変えていきましょう。
キャリアの小径 Vol.32
【あなたの「レジリエンス」をHappathが全力でサポートします】

