🌱 完璧でなくていい。自分を許し、次の一歩を踏み出す「自己受容」

「もっと頑張らなければいけない」「今の自分ではまだ足りない」 そんなふうに、自分自身に対して厳しい評価を下し続けていませんか? 向上心を持つことは素晴らしいですが、自分を追い込みすぎて心が悲鳴を上げてしまっては、健やかなキャリアは築けません。

メンタルヘルスの旅の締めくくりとして大切なのは、今の自分を丸ごと受け入れる「自己受容」という考え方です。

今回は、自分を許すことで生まれる「本当の強さ」についてお話しします。


「自己肯定」と「自己受容」の違い

よく似た言葉に「自己肯定」がありますが、この2つには大きな違いがあります。

  • 自己肯定: 「自分はできる!」「素晴らしい!」と、プラスの面を強調して自分を奮い立たせること。
  • 自己受容: できない自分、失敗した自分、情けない自分も含めて、「これが今の等身大の自分だ」と認め、嘘をつかないこと。

例えば、テストが60点だったとき。「次は100点が取れるはずだ!」と言い聞かせるのが自己肯定なら、「今は60点なんだな。これが現実だ」と静かに受け止めるのが自己受容です。

今の点数を正しく受け止めて初めて、「じゃあ、あと10点をどこで補おうか?」という具体的な工夫が始まります。自分を許すことは、決して諦めることではなく、「現実的なスタートラインに立つこと」なのです。


自分を許すための2つの練習

自分に厳しい人ほど、自分を許すのを難しく感じます。まずは、こんな小さな練習から始めてみませんか。

1. 「親友」にかける言葉を自分にかける

もし、あなたの大切な親友があなたと同じ失敗をして落ち込んでいたら、どんな言葉をかけますか? おそらく「なんてダメな奴だ」とは言わず、「大変だったね、次はどうしようか」と優しく寄り添うはずです。

  • 実践: 自分を責める声が聞こえたら、「もしこれが親友だったら?」と問い直し、その優しい言葉を自分自身に向けてあげてください。

2. 「……でも、まあいっか」を口癖にする

完璧主義の檻から出るために、あえて不完全な状態を許容する言葉を使ってみましょう。

  • 実践: 「資料が予定の半分しか終わらなかった。……でも、集中して取り組んだから、まあいっか。続きは明日やろう」と。この「まあいっか」は、投げやりな言葉ではなく、自分を追い詰めないための「心の安全装置」です。

キャリア支援者として、あなたの「現在地」を尊重します

キャリアの相談に来られる方の中には、「自分はもっとこうあるべきなのに」という理想と現実のギャップに苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。

キャリアコンサルティングの場は、あなたが無理に自分を大きく見せる必要のない場所です。まずは、今のあなたが抱えている不安や、うまくいかない現状をそのまま「自己受容」することから始めましょう。

今の自分を許すことができたとき、心にふっと「余白」が生まれます。その余白こそが、新しいキャリアを描くためのキャンバスになります。完璧ではない、今のあなただからこそ歩める道が必ずあります。


キャリアの小径 Vol.59

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