🌱 「評価されるため」に働くのをやめてみる ── 自分だけの「自律性」を取り戻す
前回の記事(Vol.79)では、キャリアの転機で生まれるモヤモヤは「他人の期待や評価(外発的動機)」で働くフェーズから、「自分自身の納得感(内発的動機)」で働くフェーズへ移行する大切なサインであるとお伝えしました。
自分が納得して生き生きと働き続けるために、最初に手放したい重荷があります。
それは、「他人にどう評価されるか」を第一基準にして動いてしまう癖です。
今回は、自己決定理論が掲げる3つの鍵のうちの1つ目、「自律性(自分自身の行動の主人公であること)」について、ご自身の働き方と照らし合わせながら考えてみませんか。
「操縦席」を誰に渡していますか?
キャリアの初期や新しい環境では、「期待に応えたい」「認められたい」という気持ちが原動力になり、成果に繋がることも多くあります。
しかし、知らず知らずのうちにその状態が長引くと、仕事の選択基準がすべて「他人の目」になってしまいます。
- 上司や会社に評価されるかどうか
- 周囲から「すごい」「順調だ」と思われるかどうか
- 失敗して自分の立場や印象が悪くならないかどうか
このように、行動の理由が「外側の事情」ばかりになると、まるで自分の人生の操縦席を他人に渡してしまっているような感覚になり、次第に心は疲弊していきます。
「自律性」を取り戻すとは、他人の評価をすべて無視することではありません。「自分はどうしたいのか」という意思を、自分の意思決定の真ん中に戻してあげることなのです。
「義務」から「選択」へと捉え直す
仕事の中には、どうしてもやらなければいけないタスクや制約が存在します。それらをすべて投げ出す必要はありません。
大切なのは、同じ作業をするにしても「やらされている(義務)」と感じて動くのか、「自分が納得してこれを選んでいる(選択)」と感じて動くのかという、心の置きどころです。
「会社に指示されたからやる」のではなく、「自分はこの仕事のどこに価値を感じて、引き受けることを選んだのか」。
ほんのわずかでも「自分で選んでいる」という手応え(自律性)が生まれた瞬間、人は本来の意欲と自由な感覚を取り戻し始めます。
あなたの心に投げかけたい「内省の問い」
「他人のものさし」をそっと手放し、自分の操縦席を取り戻すために、次の問いに向き合ってみてください。
「もしも、今の仕事の成果や行動が『誰からも評価されない(減点も加点もされない)』としたら、あなたはどんな工夫や関わり方をしてみたいですか?」 「日常の業務の中で、『指示されたから』ではなく『自分がやりたいからやっている』と言える、小さなこだわりは何でしょうか?」
「評価されるための自分」から脱却し、たとえ小さくても「自分の意志で選ぶ自分」へとシフトしていく。その積み重ねが、あなた自身の「自律的なキャリア」を形作っていきます。
キャリア支援者として、あなたの「意志」を応援します
「長年、他人の期待に応え続けてきたので、自分の『やりたい』が分からなくなってしまった」 「『指示通りにこなす自分』から抜け出す一歩が踏み出せない」
そんなときは、一人で抱え込まずに対話を通して「自分の本当の声」を探してみませんか。
あなたが周囲の期待にどれほど誠実に応えてきたかを尊重しながら、これからの時間を「自分が主人公として歩むための軸」を一緒に紐解いていきます。
他人の評価という縛りを解き、あなただけのしなやかな自律性をここから育てていきましょう。
キャリアの小径 Vol.80
【心軽やかに自分を生きるための対話を,Happathと共に】

