🌱 「誇れる実績がない」と感じるあなたへ。経験の棚卸しで見つけたい本当の宝物

ジョブ・カードの「職務経歴シート」や「職業能力証明シート」を使ってこれまでの仕事を振り返るとき、「自分には大きな成果がない…」「非正規雇用の期間が長くて、書くことに自信が持てない…」と手が止まってしまうことはありませんか?

「正社員としての期間が短い」 「表彰された経験や、目立つ実績がない」

そう考えると、なんだか自分の歩んできた道のりが少し寂しく思えてしまうかもしれません。 しかし、キャリアコンサルタントの視点からお伝えしたいのは、経験の棚卸しで本当に価値があるのは「雇用形態や実績」ではなく、「どう取り組んだか(プロセス)」であるということです。

「雇用形態」や「実績」は表面的。「プロセス」はあなた固有のもの

売上目標の達成や肩書といった「表面的な実績」は、当時の環境やタイミングにも大きく左右されます。また、雇用形態はあくまで「働き方の契約形式」に過ぎず、あなたの人間性や能力の全てを表すものではありません。

一方で、「どんな雇用形態であれ、現場で自分なりにどう工夫し、周囲と協力して仕事を進めたか」という行動のプロセスは、環境が変わっても失われない、あなた自身の内側にある「再現可能な強み」です。

たとえば、次のような日常の些細な行動を思い出してみてください。

  • 「派遣先や店舗が変わるたび、新しい環境や人間関係に素早く馴染むよう意識していた」 → どんな職場でも柔軟に対応し、即戦力として機能する「環境適応力」や「コミュニケーション力」
  • 「後輩や新しいスタッフが困っていたら、自分から声をかけてサポートしていた」 → チームの雰囲気を和らげ、全体の作業をスムーズにする「気配り」や「協調性」
  • 「指示された作業をこなすだけでなく、ミスを減らすために自分用の確認メモを作っていた」 → 業務の正確性を高め、責任を持って最後までやり遂げる「誠実さ」

これらは、履歴書の「資格・実績欄」には書きにくいものかもしれません。しかし、ジョブ・カードに書くべき最も大切な「あなたの強み」そのものです。

「当たり前」の中に眠る強みを言葉にする

自分が毎日当たり前のようにやってきた工夫や配慮ほど、自分自身では「大したことない」と思い込んでしまいがちです。

でも、「書いて、読んで、俯瞰する」というプロセスを通して、自分の行動を客観的に眺めてみてください。さまざまな環境や役割を経験してきたからこそ身についた「あなただけの柔軟さや強み」が、必ずそこに存在しています。

ジョブ・カードは、肩書や数字で自分を誇示するための書類ではありません。「自分はこれまで、どんな姿勢で仕事に向き合ってきたか」という、自分らしい仕事の美学(プロセス)を自覚するためのノートなのです。

キャリア支援者として、あなたの「プロセス」に光を当てます

「非正規での経験ばかりで、強みと言えるのか不安」 「自分のやってきたことは普通すぎて、書く価値がないと思ってしまう」

自分の歩んできた道のりの凄さは、自分ひとりでは気づきにくいものです。 キャリアコンサルティングの対話では、あなたが「当たり前」と通り過ぎてしまいそうな日々の工夫や姿勢に耳を傾け、「それって実は、とても素晴らしい強みですよ」と、言葉にしてお返ししていきます。

どんな働き方であっても、あなたがこれまで誠実に仕事に向き合ってきたその「プロセス」の中に、これからのキャリアを支える一番の宝物が眠っています。

ジョブ・カードの様式ダウンロード・作成はこちら(マイジョブ・カード) [https://www.job-card.mhlw.go.jp/]

キャリアの小径 Vol.72

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