🌱 肩書を置いたあとの「社内での自分のあり方」を探る

役職定年を告げられたり、その時期が近づいてきたりしたとき、多くの方が直面するのが「同じ会社に残りながら、これからどんな姿勢で働けばいいのだろう」という戸惑いです。

会社を去る「定年退職」とは異なり、役職定年は慣れ親しんだ同じ職場で、立場や役割だけが変わるという特有の難しさがあります。

これまで当たり前だった「指示を出す・管理する」という立場から一歩引いたとき、あなたは社内でどんな自分でありたいと感じるでしょうか。

今回は、肩書を置いたあとの「社内での新しい立ち位置やあり方」について、自分の心に問いかけてみませんか。

「関わり方」の選択肢は、一つではありません

役職を降りたあとの社内での振る舞い方に、唯一絶対の正解はありません。また、周囲から求められる役割と、ご自身が心地よいと感じる関わり方が重なるポイントも人それぞれです。

例えば、これからの自分を思い描いたとき、どんな姿がしっくりきそうでしょうか。

  • 長年培った「専門スキルや実務」に集中する姿 管理業務から離れ、自分の得意な現場実務や専門分野に100%の力を注ぎ、一人のスペシャリストとして貢献する。
  • 後輩や年下上司を裏から支える「伴走者」としての姿 前に出るのではなく、これまでの苦労や失敗の経験を活かして、若手の相談に乗ったり危機管理の面でサポートしたりする「頼れる相談役」になる。
  • 自分の作業範囲を明確にし、「仕事と生活のバランス」を大切にする姿 過度な責任から少し距離を置き、定時内でしっかりと役割を果たしながら、自分の時間や体調を優先したペースで働く。

「こうしなければならない」という決まりはありません。「どんな関わり方であれば、自分自身が納得感を持って毎日を過ごせるか」が何より大切です。

あなたの心に投げかけたい「小さな問い」

少し時間を取って、これまでの歩みを振り返りながら次の問いを自分自身に問いかけてみてください。

「これまで管理職として忙しくしていた中で、『本当はもっとここに時間を使いたかった』と感じていた実務や関わり方は何ですか?」 「どんな瞬間(どんな貢献をしたとき)に、自分は仕事のやりがいや満たされた感覚を得られるでしょうか?」

役職という「タイトル」を取り払ったとき、あなたの中に残る得意なこと、好きな作業、後輩への思い。それこそが、これからの社内での新しい役割を照らす「あなただけの軸」になります。

キャリア支援者として、あなたの「納得のいく立ち位置」を共に探します

「新しい上司や元部下とどう距離感を保てばいいか分からない」 「自分自身の強みが何なのか、一人ではよく見えなくなっている」

同じ組織に残り続けるからこその葛藤や人間関係の悩みは、一人で考えているとどうしても視野が狭くなってしまいがちです。

キャリアコンサルティングの場では、あなたがこれまで積んできた経験や「大切にしたい働き方」を言葉にしながら、職場で自分らしくいられる立ち位置や関わり方を一つひとつ一緒に整理していきます。

あなたがこれから先も、誇りを持ってその場で咲き続けられるように。焦らずあなたのペースで、新しい自分自身のあり方を見つけていきましょう。

キャリアの小径 Vol.76

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