🌱 人生の波を味方につける。ライフラインチャートを「俯瞰する」ときの優しいコツ

前回、ジョブ・カードを無理なく進める最初のステップとして、「キャリア・プラン作成補助シート」のライフラインチャートをご紹介しました。

自分の人生の満足度をグラフの波にして「書いて、読んで、俯瞰する」。このプロセスは、自分を深く知るための素晴らしい時間になります。

しかし、いざグラフを眺めてみると、「波がグッと下がっている辛かった時期」ばかりに目が向いて、少し暗い気持ちになってしまうこともありますよね。実は、キャリアコンサルタントの視点から見ると、この「下がっている時期」にこそ、あなたの大切な価値観や隠れた強みが眠っているのです。

今回は、ライフラインチャートを優しく、そして深く読み解くためのコツをお話しします。

コツ①:波が「下がった理由」に、あなたの「価値観」がある

グラフが底を打っている時期を思い出すのは、少しエネルギーがいることかもしれません。でも、無理のない範囲で「なぜ、あの時はあんなに辛かったんだろう?」と少し俯瞰してみてください。

  • 「人間関係がギスギスしていて、お互いを尊重し合えなかったから」
  • 「毎日同じことの繰り返しで、自分の成長を感じられなかったから」
  • 「目標や目的が見えなくて、ただ時間をこなすだけだったから」

「これが嫌だった」という理由の裏側には、必ず「あなたが人生や仕事で、本当に大切にしたいこと(価値観)」が隠されています。 人間関係で悩んだのなら「調和や信頼」を、成長を感じられなかったのなら「挑戦や向上心」を、あなたは人一倍大切にしているということです。辛かった時期は、あなたの価値観を教えてくれる大切なサインなのです。

コツ②:波が「上がったきっかけ」に、あなたの「強み」がある

次に注目してほしいのは、下がった波が「再び上を向き始めた瞬間」です。

人生のどん底から、どうやって少しずつ這い上がってきたのか。そこには、あなた自身が「無意識のうちに発揮した底力」が隠されています。

  • 「ひとまず目の前の小さな仕事に、黙々と集中してみた」
  • 「思い切って、信頼できる友人に悩みを打ち明けてみた」
  • 「環境を変えるために、新しい資格の勉強を始めてみた」

これらはすべて、あなたの大派手ではないけれど堅実な「強み」です。「忍耐力」「人を頼る素直さ」「行動力」……。あなたが自分の力で波を上向きに動かしたという事実を、ぜひ丁寧に読んで、認めてあげてください。

全体の波を眺めて「今の現在地」を知る

こうして下がった時期、上がった時期を俯瞰していくと、一つのことに気づきます。それは、「人生の波は、ずっと下がり続けることはない」ということです。

今もし、あなたの現在地が「波の下の方」にあるとしても、それは次の上昇に向かうためのエネルギーを蓄えている時期、あるいは「自分の価値観を再確認している時期」なのかもしれません。

ジョブ・カードの補助シートは、誰かに評価されるためのものではありません。一時保存をうまく使いながら、調子の良い時に「そういえば、あの時は頑張ってたな」と、日記を読み返すように、ただ静かに自分の歩みを愛おしむツールとして使ってみてください。

キャリア支援者として、あなたの「波」を一緒に眺めます

「自分のライフラインチャートを見てみたけれど、なんだか客観的に見られない」 「下がった時期の理由が、自分の中でまだ整理しきれない」

そんなときは、一人で抱え込まずにキャリアコンサルティングの場にそのグラフをお持ちください。 私はあなたの味方として、その波の起伏を一緒に眺め、「ここでこんな風に乗り越えてこられたんですね」「これがあなたの素晴らしい強みですね」と、あなたが見落としてしまいそうな光を言葉に変えていくお手伝いをします。

あなたの人生のすべての波に、意味があります。その波を愛おしみながら、これからの未来を一緒に描いていきましょう。

ジョブ・カードの様式ダウンロード・作成はこちら(マイジョブ・カード) [https://www.job-card.mhlw.go.jp/]

キャリアの小径 Vol.71

【心軽やかに自分を生きるための対話を,Happathと共に】

  • Happathのキャリアコンサルティングサービス詳細はこちら
  • 他の「キャリアの小径」を読む